出演:永登元次郎、五大路子、杉山義法 ほか
「〈ハマのメリー〉と呼ばれる老婆が横浜にいた。その昔、米兵相手の娼婦〈パンパン〉だったらしい。」その白いお顔は、塗っているのではなく、消しているのだという……。メリーさんについて、その関わる人々にインタビューしたドキュメンタリー映画。1995年12月18日、メリーさんは伊勢佐木町から姿を消した。
メリーさんだけでなく、インタビューしているひとりひとりにスポットをあてたような作品。逆に言うとメリーさんを描く、というよりは、人々が受けた印象を集めた、という感じです。そして、永登元次郎さんのドキュメンタリーにもなっているような。当時の写真と撮影時の街並みの違いが比較できたり、戦後占領期の様子が聞けたりと、そういう意味でも興味深く見ることができる。
そして映画のラスト5分、なんだか胸がいっぱいで涙ぐんでしまいました。とても気品があり美しかった。
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